熟練の職人が作る革靴が欲しくて
男40代。革靴に少しこだわってみたくて
自分くらいの年代になると少し良いものが欲しくなる。特に男の場合は時計とか靴なんかに少しこだわりを持つようになりお金を掛けたりしてしまう。若い頃というのはどちらかというと質より量で勝負していて女性なんかも「君・・・足何本あるの・・・?」と聞いてみたくなるほど靴をたくさん持っていたりするよね。それを全く否定するつもりもないが、ワンシーズン位で履きつぶされている靴を見ると少し悲しい気分になってくる。
使い捨ての革靴に違和感をおぼえて
ここ最近ABC MARTとかでラバーソールの使い捨て革靴を買っていた。1万円前後で値段も安いし、色々な機能(消臭・水に強い・クッションが良い)があってそれに惹かれてしまったりするからだ。そして、いつも履き始めは必ずと言っていいほど靴擦れに悩まされ嫌な思いをしてからは、より革質の柔らかいおじさん靴を選ぶようになっていた。その手の靴はカカトやソールがすり減ってくると交換できないものが大半でグリップが効かなくなってくるとその役目を終えてしまい、また新しい靴を買うことになる。いつも靴をピカピカに磨いていても、靴底がすり減ってしまえばそこで終わり。毎週のように大事に磨いていた靴とも今生の別れとなってしまう。そこで今回は靴底がすり減ってしまっても交換できるような物を探すことにした。
スコッチグレインは地元の会社だし良いのだが・・・少し高いかな
ソールやカカトを交換できる革靴といえば、リーガルのミドルライン以上が有名で価格は大体2万円代中盤からある。もう少しお金を出せばスコッチグレインもありだろう。どちらもグッドイヤーウェルト製法で靴底がダメになれば全て修理・交換できるものになっているので大切に長く履き続けるならばこれらの方がコスパが良くなる。特にスコッチグレインはサラリーマンの間では特に人気で年に2回ほど行われるファミリーセールでは、1~2万円位で購入できるので靴を求める人でごったがえすと聞いている。入場するまでに2時間・レジで精算するまで2時間と並ぶらしいのですごい人気ぶりだ。ただ、いつ行われるかわからないファミリーセールを待っている余裕もないので、リーガル・スコッチグレインのサイトをむさぼり読んでた。実際リーガルの店には足を運んでみたが、ゴアッテクッスだの、歩くと空気が靴の中の入ってくるなど機能面には優れているのだが、何れも靴底は交換できないタイプ。今回はこういうのは求めていなくて、革底のストレートチップが欲しいと思って探していた。そうなると大体3万円位は出さないと良さげな物を手にすることは出来なかった。スコッチグレインも良いなと思っていたが、気に入ったものは3万5千円位で買うのを戸惑うレベルだった。
普通の店舗では売っていない革靴
ネットで「革靴」「ブランド」「日本製」「革底」などとワードを組み合わせて検索していると必ずと言って良いほどリーガルとスコッチグレインが上位表示されるのだけれど、丁寧に下位の検索結果を見ていくと「東立製靴のショーンハイト」というブランドの革靴が出てきた。サイトを見るとリーガルのOEMをやっていて基本的にオーダー靴をメインにやっているらしい。そして街の靴屋に卸しておらず、三越デパートでのオーダー販売会がある位で手に入れづらい靴だと分かった。しかしサイトを見て「自分が欲しかった靴はまさしくコレ!」いうものに出会って、希少価値や価格からとても惹かれてしまった。特に「なかなか手に入らない物」「有名ではないけど良い物」というものに男は惹かれがちだ。
東立製靴の工場直売に行ってみた
オーダーでも2万4千円~という価格設定は日本製では最安値の部類に入ると思う。既製品も少しだけ「Yahooショッピング」で売っているのと、後は「工場での直売」のみというので手にするのはなかなか難しいが、男とってはこういう状況が余計に購買意欲をそそる。さすがにネットで数万円する革靴を買う勇気はなくて、工場の直売で試履きをしてから購入しようと考えた。週末の工場での直売は月に2回ほどしかない。平日も不定期でやっているが、行くことは難しいので営業していた5月7日を狙って行ってきた。南柏の駅から歩いてみたけど、かなり遠い。そして道中は完全な住宅街なので全く面白みもない道だったが約25分位かけて到着。見た目はタダの靴の工場(当たり前)だったが、リーガルのOEMをやっているだけあって様々なところにリーガルの看板やポスターが掲示されていた。工場の受付で靴を見に来た事を告げると案内をしてくれた。
品質が素晴らしい、そして相談に乗ってくれた方も素晴らしい
HPを見ると工場内にショップがあるように見えるが実際に通されたのは応接室でそこに既成品が並べられている程度。欲しい靴のサイズや型を伝えると試着用の靴を何足も出してくれた。本革で日本製の靴を作っているというだけでも感動ものなのだけど、何より素晴らしいのは対応してくれた担当の伊藤さん。この方の対応が非常に素晴らしい。「納得いくまでいくつでも履いてみて試してください」と言われた事や「履き心地」「サイズ感」に関しても色々とアドバイスをくれた。ショップ店員とはかけ離れた工場の作業着姿だったけど、靴についての知識も深く、作っている本人だからこそ出来るアドバイスを最大限してくれたのである。自分ははっきり言って靴の知識は少ないし、こだわりが強い方ではないけど、「この人は絶対に信用できる」「この人が関わって作っているこの革靴が欲しい」と心底思えた。
この価格で本革底の革靴は買えない
既製品で少し安くなっているとはいえ2万1千円でなかなかこのレベルの革靴は買えないと思う。まだ履きこんだ訳ではないけどきっと良い靴なんだろうと容易に想像できるので足に馴染んできたらまたレビューを書きたいと思ってる。遠く離れている人はYahooショッピングで買うしか方法がないけれど、関東近県であれば足を運んで納得のいく靴を試すと良いと思う。今回は居酒屋呑み歩きの記事でなくて大変申し訳ないが、ブログを見てくれている人は大体同年代の方が多いと思うのでこの話が参考になれば良いなと思う。もちろん女性向けの靴も作っているので靴へのこだわりが強いかたにも参考になるだろう。
職人が作るMade in Japanの革靴
考えさせられるのは、こういう良い品物を安価で提供している会社をブログなどで紹介してよいものなのか?という事。客が集中して生産が追い付かなくなったり、修理に時間が掛かるようになったりしては嫌だなと正直思った。けど、良い物は広く皆に伝えたいと思うし、そもそも経営が成り立たなくなって会社が無くなってしまうようなことがあれば元も子もない。自分のブログの集客数なんてたかが知れている量なのであんまりインパクトはないと思うしね。いつも読んでくれている人へ感謝の意味も込めてここに記事をアップすることにしました。
遠方の方は試着してサイズが合わなければ、すぐに交換に応じてくれるので大丈夫です。職人が作るMade in Japanの革靴を1足、自分のラインナップに入れてみてはどうだろうか?
この話のまとめ
- 職人が作るMade in Japanの革靴
- 店舗では基本的に買えない
- 購入するには工場での直売かYahooショッピング
- オーダー靴がメインで価格は24,000円~
- 既成品は18,000円~
- グッドイヤーウェルト製法なのでヒール・靴底も交換・修理可能
- リーガルのOEMを作っているので腕は確か
- 工場へは車が便利だが、徒歩なら南柏駅から、バス利用なら柏駅から
基本情報
- 会社名 :東立製靴株式会社
- ブランド名 : ショーンハイト (Schonheit)
- 住所 : 千葉県柏市豊四季笹原341-13
- 電話番号 : 04-7146-8680
- 営業時間 : 8:30-17:00
- 定休日 : 不定休(メールor電話で行く旨伝えておくと良いです)
- 予算 : 18,000円~
この店に関係するリンク
コメント
はじめまして。
ショーンハイトの記事を検索していてたどり着きました。
フィッティングをしてくださった伊藤さんはおそらく社長さんですね^^
ラッキーでしたね。
私もショーンハイトの靴が欲しく機会を待っていたのですが、来週のファミリーセールに行けそうです!
自分の履いたことのない靴を試着なしにネットで買うのに抵抗があったので、今から楽しみです^^
コメントありがとうございます。革靴を試着無しで買うのはおっしゃるとおり抵抗がありますよね。ファミリーセールには残念ながら行けませんでした。ハガキが届いてましたが予定合わずでした。