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デイサービス利用料金の加算って何?分かりにくい料金体系を徹底解説

デイサービス_加算って何? デイサービス

はじめに

こんにちは。介護について情報発信をしているひだまりです。

ケアマネージャーさんとお話ししていると、「個別機能訓練加算(Ⅰ)」「入浴介助加算(Ⅱ)」「口腔機能向上加算」など、聞き慣れない専門用語がポンポンと出てきて、正直なところ「えっと…それって何ですか?」と聞き返すことがしばしばありますよね。

私も最初の頃は、ケアマネージャーさんが話している内容の半分も理解できずに、うんうんと頷いているだけでした。でも、これって実はとっても大切なお話で、デイサービスの料金に直接関わってくることなんです。

今日は、そんな分かりにくいデイサービスの「加算」について、できるだけ分かりやすく解説していきたいと思います。専門用語は最小限に抑えて、「なるほど、そういうことだったのか!」と思ってもらえるような内容にしていますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

そもそも「加算」って何?

デイサービスの料金は、基本的に「基本料金」と「加算料金」の組み合わせで決まります。

例えて言うなら、レストランでの食事のようなものです。定食が基本料金、そこにサラダやデザートを追加すると加算料金がかかる、そんなイメージですね。

デイサービスの場合、基本的なサービス(送迎、食事、入浴、レクリエーションなど)が基本料金に含まれています。そして、より専門的なサービスや個別対応が必要なサービスを受ける場合に、加算料金が発生するという仕組みになっています。

この加算は、利用者さんの状態やニーズに合わせて、より質の高いサービスを提供するために設けられているものなんです。

加算の基本的な仕組み

加算の計算方法

加算料金は、基本的に「単位数」で表されます。1単位は地域によって異なりますが、およそ10円~11円程度です。

例えば:

  • 基本料金:700単位
  • 個別機能訓練加算(Ⅰ):56単位
  • 入浴介助加算(Ⅰ):40単位

この場合、合計796単位となり、1単位10円の地域であれば7,960円(自己負担は1割なら796円)ということになります。

加算が適用される条件

加算は自動的に付くものではありません。それぞれに細かい条件があり、その条件を満たした場合にのみ算定できるようになっています。

例えば、「個別機能訓練加算」を算定するためには、理学療法士や作業療法士などの専門職が配置されていて、利用者さん一人ひとりに合わせた訓練プログラムを作成し、実際に訓練を行う必要があります。

主な加算の種類と内容

ここからは、デイサービスでよく見かける加算について、具体的に説明していきます。

1. 個別機能訓練加算(Ⅰ)(Ⅱ)

何のための加算?
身体機能の維持・向上のための専門的な訓練を行うための加算です。

具体的には?

  • 理学療法士や作業療法士などの専門職が配置されている
  • 利用者さん一人ひとりの状態に合わせた訓練プログラムを作成
  • 個別または少人数(3人以下)で機能訓練を実施

例えば:
Aさんは脳梗塞の後遺症で右手に麻痺があります。作業療法士さんが、Aさんの生活動作(箸を使う、ボタンをかけるなど)の改善のために、個別の訓練プログラムを作成し、週2回、20分程度の個別訓練を行います。

料金:

  • 個別機能訓練加算(Ⅰ):56単位/日
  • 個別機能訓練加算(Ⅱ):76単位/日

2. 入浴介助加算(Ⅰ)(Ⅱ)

何のための加算?
利用者さんの身体状況に応じて、より手厚い入浴介助を行うための加算です。

具体的には?

  • 入浴介助加算(Ⅰ):全身入浴が困難な方への部分浴や清拭
  • 入浴介助加算(Ⅱ):利用者さんの自宅の浴室環境を考慮した個別の入浴指導

例えば:
Bさんは膝の痛みがひどく、浴槽への出入りが困難です。デイサービスでは、Bさんが自宅でも安全に入浴できるよう、手すりの使い方や浴槽への出入りの方法を個別に指導します。また、ご家族にも入浴介助の方法をお伝えしています。

料金:

  • 入浴介助加算(Ⅰ):40単位/日
  • 入浴介助加算(Ⅱ):55単位/日

3. 口腔機能向上加算

何のための加算?
口腔機能の維持・向上を図るための専門的なケアを行う加算です。

具体的には?

  • 言語聴覚士や歯科衛生士などの専門職による口腔機能の評価
  • 口腔清掃の指導
  • 嚥下体操や口腔機能訓練の実施

例えば:
Cさんは最近、食事の時にむせることが多くなってきました。言語聴覚士さんが口腔機能の評価を行い、嚥下機能の低下が見られることが分かりました。そこで、嚥下体操や舌の運動を中心とした訓練プログラムを作成し、週2回実施しています。

料金: 150単位/月(月額)

4. 栄養改善加算

何のための加算?
栄養状態の改善が必要な方に対して、管理栄養士が専門的な栄養管理を行う加算です。

具体的には?

  • 管理栄養士による栄養スクリーニング
  • 個別の栄養ケア計画の作成
  • 栄養状態のモニタリング

例えば:
Dさんは最近体重が減少気味で、食欲もあまりありません。管理栄養士さんが栄養状態を評価し、Dさんの好みや食べやすさを考慮した栄養ケア計画を作成。デイサービスでの食事内容を調整するとともに、ご家族にも栄養改善のためのアドバイスを行います。

料金: 150単位/月(月額)

5. 生活機能向上連携加算

何のための加算?
訪問リハビリテーション事業所などと連携して、より効果的な機能訓練を実施する加算です。

具体的には?

  • 外部のリハビリ専門職との連携
  • 利用者さんの生活環境を踏まえた訓練計画の作成
  • 定期的な評価と計画の見直し

例えば:
Eさんは自宅での生活動作に不安があります。訪問リハビリの理学療法士さんがEさんの自宅を訪問し、実際の生活環境を確認。その情報をもとに、デイサービスでの機能訓練内容を検討し、より実生活に即した訓練を行います。

料金:

  • 生活機能向上連携加算(Ⅰ):100単位/月
  • 生活機能向上連携加算(Ⅱ):200単位/月

6. 認知症加算

何のための加算?
認知症の方に対して、より専門的なケアを提供するための加算です。

具体的には?

  • 認知症専門ケア加算(Ⅰ):認知症ケア専門士の配置
  • 認知症専門ケア加算(Ⅱ):より手厚い専門職の配置と研修の実施

例えば:
認知症のFさんは、環境の変化に不安を感じやすく、時々混乱してしまうことがあります。認知症ケア専門士が、Fさんの特性を理解し、落ち着いて過ごせるような環境作りや接し方を工夫しています。

料金:

  • 認知症専門ケア加算(Ⅰ):3単位/日
  • 認知症専門ケア加算(Ⅱ):4単位/日

加算を理解する上での注意点

1. 加算は必要に応じて適用される

加算は、利用者さんの状態やニーズに応じて必要な場合に適用されます。すべての加算が自動的に付くわけではありませんし、不要な加算を無理に付けることもありません。

2. 事業所によって対応できる加算が異なる

デイサービス事業所によって、配置されている専門職や設備、体制が異なるため、対応できる加算も変わってきます。どのような加算に対応しているかは、事業所選びの一つの基準にもなります。

3. 料金への影響

加算が付くということは、その分料金が上がるということになります。しかし、それは単に料金が高くなるということではなく、より質の高い、専門的なサービスを受けられるということを意味します。

4. 定期的な見直しが行われる

利用者さんの状態は変化していくものです。そのため、加算についても定期的に見直しが行われ、必要に応じて追加や取り下げが行われます。

加算について相談するときのポイント

1. 現在の状態や困りごとを具体的に伝える

「最近、歩くのが不安定になってきた」「食事の時にむせることが多い」など、具体的な状態や困りごとを伝えることで、適切な加算の提案を受けやすくなります。

2. 料金面での不安は遠慮せずに相談

加算が付くことで料金がどの程度変わるのか、家計への影響などについても、遠慮せずに相談してみてください。ケアマネージャーさんや事業所の相談員さんは、そういった相談にも慣れています。

3. サービス内容について詳しく聞く

加算が付く場合、具体的にどのようなサービスが受けられるのか、頻度や時間はどの程度なのかなど、詳しく説明を求めることをお勧めします。

4. 定期的な見直しの相談

状態の変化や、加算の効果について定期的に相談し、必要に応じて見直しを行うことが大切です。

まとめ

デイサービスの加算は、一見すると複雑で分かりにくいものに感じられるかもしれません。でも、その背景には「利用者さん一人ひとりの状態やニーズに応じて、より質の高いサービスを提供したい」という思いがあります。

加算について理解を深めることで、どのようなサービスが受けられるのか、なぜその料金なのかということが見えてきます。そして、それは適切なサービス選択にもつながっていきます。

分からないことがあったら、遠慮せずにケアマネージャーさんや事業所の方に聞いてみてください。きっと丁寧に説明してくれるはずです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。また、他にも介護に関する様々な情報を発信していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

皆さんとご家族が、安心して介護サービスを利用できるよう、これからもお役に立てる情報をお届けしていきたいと思います。


このブログは一般的な情報提供を目的としており、具体的なサービス内容や料金については、各事業所やケアマネージャーに直接ご相談ください。

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