これが最高の青いブルー|長野県-乗鞍岳

ひどい夏

ここのところ、ひどい夏が続いている。ひどいというのはその暑さのせいだ。夏は暑いものと決まっているのだが、雨も降っていなので特に暑い。こんな時の週末はクーラーの効いた部屋でビール飲んで昼寝するのが最高なのだが、そんなことを続けているとろくな老人になれない。この暑さのせいで都会にいても何もやる気が起きない。コンクリートから照り返される熱気はまるで熱した鉄板のようで、自分自身の目玉焼きが簡単に出来そうだ。普通に考えれば水辺の近くに行きたいが、この暑さでは水も生ぬるくなっているだろうし、近々富士山に登る予定なので、その練習も兼ねて山登りに行くことにした。

富士山に登る時に不安に思うこと

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今回は乗鞍岳。百名山を制覇しようと陰謀を企てているが、あんまり辛いと頭の中に「やめちゃえば?」とささやく、黒色の天使が登場してしまうので、軽めの山から制覇している。ということで前回は「筑波山」に登った。今回どうして乗鞍になったかいうと、8/25に控えている富士登山の前に3,000メートル級という高度を体験したかったのと、その高度特有の「高山病」というものに自分がなってしまうものなのかどうなのか?というのが確認したかったため。そしてなんといっても車で(シャトルバスで)2,700メートルまで行けちゃうというメリットに惹かれた。

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乗鞍岳はマイカー規制が敷かれていて登山口まで自家用車でいくことは出来ない。途中、乗鞍観光センターで専用のバスに乗り換えて登山口のある2,700mのところまで行く必要がある。バスの本数はそんなに多くないので事前に確認しておいたが、観光センターまで行く途中、道に迷ってしまって発車時刻ギリギリに駐車場に着き、飛び乗った。本当だったら少し余裕をもって満天の星空をしばし見上げてから乗る予定だったが、防寒着を着るのに精いっぱいでそんな余裕は全く無かった。

都心から少し遠いのが不便

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お察しのとおり、2,700メートルまで車で行けるということは300メートル登れば、そこは頂上で3,000メートル越えてしまう。手軽な登山である。でも一つだけ難点もあって、都心から遠く、首都高から松本ICまで3時間、下道走って乗鞍観光センターまで1時間、観光センターからシャトルバスで登山口まで50分と片道5時間も掛かるという移動距離を要する。(汗)5時間あったら飛行機でどこまで行けるだろうか?フィリピンとか香港、パラオなんかも射程圏内に入ると思う。そこまでして「本当に行く価値があるのか?」の問いの答えはまだたくさん出てくる写真を見ながら決めた方が良いと思う。

5時間後には絶景が待っている。

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登山口から肩の小屋までは10分位楽な坂道を登り、本格的な斜面が登場する。下から見るとかなりの岩場を登っていくように見えて「これ大丈夫なのかね?」と一瞬ひるんだりもしたが、どんなに辛くたって1時間チョいの登山。

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次第に朝日が昇ってきて山々を照らし、これがまた絶景を生み出す。雲海なんて飛行機の窓から見たことがあるけど、間近で見たことは何十年も生きていて初めての体験だった。自分のより下に雲があるのは不思議な感覚で本当に雲の上を歩けそうな錯覚に陥る。そして下界の者達は元気でやっているか?という神になったような気分にもなれる。

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行き返りの運転こそ辛いけど、たいした事をしていないのにこんな体験が出来るなんて、乗鞍岳に来て本当に良かった。山登りを本格的にやっている人に言わせたら「そんなの邪道だっ!」って怒られるかもしれないけどね。

「いいの、いいの。だってそういう山なのだから。」

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ところで本来目的「自分は高山病になるのか?」というのを検証しに来たわけだけど、全くそんなことは無かった。念のためゆっくり、一歩、一歩踏みしめるように登ったのだけど、たかが300mしか登らないからすぐに頂上に着いてしまった。

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こんなに早く、お手軽に3,000メートル越えちゃって富士山登山なんて楽勝なんじゃない?と初心者の自分は思ってしまった。実はこれが後日、富士山登山をして大きな間違いだったことを思い知ることになるのだけどね。

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都会って常にくすんでいるように思えて、看板なんかは原色使ってパッと見、煌びやかであったりするんだけど、どこか嘘っぽい。この山には絵の具やクレヨンでみたことのある色。本当の青や緑を見つけることが出来た。

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天然の色というのは本当に美しい。何も混じり気がなく心が引き込まれていくのだよね。「青いブルー」だなんてアホか?と思った人も居るかもしれないが、それくらいの表現をしたくなるのは実際に行ってみれば分かるはず。

何も言えなくて・・・・・・夏。

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言葉を失うってこういう事だなと思った。その風景をずっと眺めていても飽きない。周りからの雑音も全く聞こえず無音。自分さえ音を立てなければ何も聞こえない瞬間。これが自然なのだね。

こんな絶景をみてしまうと何十時間もかけて富士山を登るのがなんだか・・・・・・。

でもこの山は多分スタートなのです。こういう山に登って初めて自然の良さとか魅力に惹かれて登山を始めたりするのではないかな?自分はこれからどこまで山登りが続くか分からないけど、なんだか飽きてきてしまったり挫折しそうになったりしたらまたここに来よう!と思っている。

山を下りてきてお花畑を一周。

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綺麗な高山植物やら鳥達が迎えてくれます。鳥も警戒心が弱いらしくチョロチョロついてくるし、公園とかでは見かけない綺麗な花々が咲いている。

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そのうち鳥の名前や花の名前なんかもスラスラと言えるようになって登山のエキスパートになってみたい。そして日本もまだまだ見所いっぱいある。海外にも沢山あるだろうけど日本も捨てたものじゃない。考え方によっては飛行機とか使わずに車でこの場所に来られちゃうこのお手軽さは逆に素晴らしいことなのだと思ったりして。

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小学生や中学生の子供でも登れてしまう乗鞍岳。夏休みに家族と登るのも良いかも知れない。海外に行くほど財布が裕福でなくても、大人も子供も感動できると思うし、人生の良い想い出になることは間違いないです。

下山し、シャトルバスで乗鞍観光センターまで戻ると灼熱地獄に逆戻りしたが、そこでで売っていた冷やしたトマトやきゅうりにかぶりつくと、「暑い夏も悪くないな」と思えたのは、さっき体験した絶景に少しだけ心を洗われたからなのだと思う。

と、いうことで百名山・・・・2座制覇しました!あと98座!!道のりはまだまだ遠い・・・。

この話で分かったこと

  • 都心から電車で5時間程かかる
  • ご来光バス(3:30)に乗れば、雲海やご来光が見られる
  • 登山口は2,700mの位置でそこまで車でいける
  • 登山は実質1時間
  • 小学生や中学生でも登れる
  • 夏とはいえ寒いのでフリースやダウンなどが必要
  • 自然の色や絶景が簡単に見る事ができる

この話に関係するリンク

乗鞍観光センター 

アルピコ交通(ご来光バスの時刻表) 

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